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錫杖ガ岳 [山登り]

朝のうちは少し雲が出ていましたが、陽が高くなるにつれて爽やかな秋晴れになりました。
絶好の山登り日和です。
そんなわけで、近郊の錫杖ガ岳に登ってきました。
錫杖ガ岳は錫杖湖の湖畔に聳える鋭峰で、標高こそ676mと低いのですが、独立峰ですから抜群の眺望が得られるそうです。
「錫杖岳」というと、私たち山屋は、やっぱり北ア笠ガ岳方面の、あの岩山を思い出してしまいますが、命名の由来も山容も全く違います(命名の由来は後に出てくる看板をご覧下さい)。

前々から登ろうと計画していたのですが、このところちょっとバタバタしていたのでなかなか果たせませんでした。
この週末は三連休。家のことなどをやっても、山に登る時間は確保できます。大ラッキーですね。

なるべく早起きをして出かけるつもりで、5時20分に目覚ましをセットしたのですが、なぜか鳴らず(^^;
目覚めたときには6時15分になっていました。
大慌てで飛び起き、それでもきちんと朝ご飯を食べて6時50分に出発。
錫杖湖畔ではハーフマラソンの大会があって、ふれあい公園の駐車場付近はかなりの人だかりでした。

下之垣内に出る、安濃川にかかる橋の手前に駐車スペースがあるので、そこに車をおいて歩き始めます。
橋の脇に指導標がありました。
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下之垣内からの登山道はAコースとBコースに分かれていて、周回が可能です。
私は、Bコースと書かれた東コースを登り、Aコースの西コースを降りることにしました。

林道の通行止標識の手前に東コースの登山口があります。
広い整備された道を歩いていくと、沢にかかる橋が土砂に流されて破壊されていました。
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先週の台風17号はひどい暴れようでしたから、登山道もただではすむまいと思っていましたが、案の定です。
荒れた沢を渡って対岸の道に這い上がります。
振り返るとこんな感じでした。
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その後も山抜けなどで道はかなりひどく荒れています。
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しばらく行くと山道へ分岐する指導標が現れました。
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「2」と書いてある番号は、山頂まで10等分した符号だそうです。

杉の植林が檜に変わる辺りで尾根に這い上がるとT字路にでます。
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ここに錫杖ガ岳への指導標がありました。
反対側には、関の福徳に至る指導標があります。
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なんと、津警察署によって「通行止」にされていました。
山麓から眺めたときにいかにも面白そうなギザギザの尾根です。恐らく、度重なる災害などでずたずたになっているのでしょう。
今回はバリエーションの準備をしていないので割愛しますが、次回はシュリンゲやいざという時のための懸垂下降準備などを整えてチャレンジしてみたいと思います。

尾根を辿っていくとベンチがありました。特に眺望が開けているわけでもなく、登山口から一時間もかかっていない場所ですから、実際に休む人はいないかもしれませんね。

西コースへの分岐を分けると、急登が始まります。
しばらく頑張って登ると立派な東屋に到着します。
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東屋のすぐ上の尾根に出ると加太方面からの道との分岐に出ます。
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そこから小さな岩場を登ると、待望の錫杖ガ岳頂上です。
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評判通り、360度の展望が得られました。
眼下には錫杖湖が輝いています。
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これは、先程の「通行止」方面の尾根ですね。
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山頂にはこんな大岩がゴロゴロ。
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錫杖ガ岳の由来を説明する看板も設置されていました。
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この錫杖ガ岳、手頃で素晴らしい眺望も得られるとあって大変人気が高く、休日の山頂はいつも混み合っているということでしたが、さすがに台風17号襲来の翌週では皆さん登山を控えているのか、私のほかには誰もいません。こんなに素晴らしい山頂を独り占めしていることが何だかとても嬉しく、最高のお天気と眺望をゆっくりと楽しみました。

ゆっくり休んだ後、山頂を後にします。

下山に採る予定の西コースは階段が多いということで、台風に寄る土砂崩れの影響がさらに心配されましたが、なんとその登山道を修復して下さっている方がおられました。
ご挨拶をし、お礼を申し述べたのですが、この山が如何に多くの方に愛されているのかが実感され、何だか胸が熱くなりました。
修復された階段はこんな感じです。
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土砂に埋もれた階段を下っていくと、沢に出会いました。
ナメが多く、面白そうな沢です。
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こちらもターゲットにしましょう(*^_^*)

しかし、沢沿いの道は当然に台風17号の影響を甚大に受けています。
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道もずたずたですね。
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大きな山抜けです。
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この下りで、先程の道の修繕の方以外に初めての登山者に会いました。
お子様お二人をつれた家族連れです。

やがて、西コース入口に建つ本法寺の屋根が見え、しばらくで西コース登山口です。
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すっかり穂の出たススキの山麓から錫杖ガ岳を望みます。
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駐車場に戻ると、私が停めたときには、ほかの車は一台だけだったのに、もうこんなに止まっていました。
やっぱりこのお天気ですから、たくさんの方が登っておられるようですね。
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台風17号通過の翌週ということで多少の危惧を抱いて登ったところですが、早くも登山道を修復して下さっている方もおられるなど、ちょっと注意を払えば登山には支障のないレベルです。
ところどころ歩きにくい箇所があったものの、山頂でゆっくり休んで眺望を楽しんでも、2時間弱で登ってくることが出来ました。
お天気や眺望にも恵まれ、多忙だった生活の中で、大変有嬉しい息抜きとなったところです。

今回の台風の荒れ狂う様、また、このように崩壊した登山道やなかなか濁流の治まらなかった安濃川の様子などを見るにつけ、自然の生理というものを感じてしまいます。
人間が、自分たちの過ごしやすいように環境をいじっても、台風一つがやってくるだけでそうした営みは大きな影響を受けてしまう。
いうまでもなく人間も、地球という大きな存在の一部なのですから、最終的には地球の生理にはかなわないということなのでしょう。
山抜けや川の氾濫も、人間が野方図に自然を破壊したことによって引き起こされたものだ、という考え方ももちろんあろうかとは思いますが、地球レベルでみれば、そんな人間による開発も環境破壊も、畢竟その自然現象の中の一つに過ぎないものなのかもしれませんね。

さて、行動時間が早かったこともあり、登山の最中での道の譲り合いや山頂での混雑を避けることができて時間に余裕もありましたから、先週に引き続き、榊原温泉の湯の瀬に立ち寄りました。
10時40分に着いて、中に入ってみると、日曜日の午前中ということもあってか、かなり混雑しています。
10時から営業ですから、ちょうど午前中のピークだったのかもしれませんね。
先週のちょっと寂れた状況とは違っていたので、少し面食らいました。
それでも、11時30分を過ぎると、ほとんどの入浴客がいなくなります。
休日にゆっくり入ろうと思ったら、お昼の時間帯が狙いめ、ということなのでしょうか。
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hirochiki

500記事おめでとうございます。
お仕事がお忙しい中の記事のアップは本当に大変だと思います。
どうか、くれぐれもお身体にはご自愛下さいね。
今後とも、どうぞ宜しくお願いいたします。

ところで、今週は三連休を取られ、山登りと温泉を楽しまれたようで何よりです。
それにしても、やはり台風17号の被害は大きかったようですね。
でも、登山道を修復していらっしゃる方がおられたとのこと
私も、ほっと心が温かくなりました。
錫杖ガ岳頂上から見る360度の展望は、素晴らしかったことでしょう!
自然の偉大さからすれば、私たち人間は本当にちっぽけな存在かもしれないとあらためて感じました。
by hirochiki (2012-10-08 12:50) 

伊閣蝶

hirochikiさん、こんにちは。
いつもながら温かなコメントを頂戴し、本当にありがとうございます。
500記事まで至ることが出来ましたのも、hirochikiさんを始めとする皆様の温かなご支援故と、改めて感謝申し上げます。
平日は、記事のアップは愚か、ソネットブログを見に行くことすら難しい有様ですが、せめて週末くらいはゆったりとした時間をもちたいものと思いました。
錫杖ガ岳の山頂の景色も最高でしたが、登山道の修復をして下さった方をお見かけしたことも、心安らぐ想いでした。
また頑張ろうという気持が自然とわいて来たところです。
hirochikiさんのブログにもなかなか訪問できずに申し訳のない限りですが、私の方こそ、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

by 伊閣蝶 (2012-10-08 13:00) 

夏炉冬扇

今日は。
いい展望ですが、足元の様子を見ているだけで、疲れます。
ご健脚にパチパチパチ。
by 夏炉冬扇 (2012-10-08 16:20) 

tochimochi

台風の爪あとはすさまじいですね。
山抜けとは始めて聞きましたが、山崩れのことでしたか。
仰るとおり標高の割には素晴らしい展望ですね。
さらに沢、尾根の偵察も兼ねられ、ますます今後が楽しみです。
>人間による開発も環境破壊も、畢竟その自然現象の中の一つに過ぎないものなのかもしれません
でもやはり開発による森林の保水力の低下は見逃せない要因かと思います。

by tochimochi (2012-10-08 19:01) 

伊閣蝶

夏炉冬扇さん、こんばんは。
因果なもので、山に登っている人間は、そういう景色がたまらなく好きだったりします。
困ったものですが。
by 伊閣蝶 (2012-10-08 22:55) 

伊閣蝶

tochimochiさん、こんばんは。
ある程度予想はしていましたが、やはり、という感じでした。
もっとひどいのではないかと思っていたので、この程度ですんだのは不幸中の幸いなのかもしれませんが。
700mにも満たない標高でこの眺めは堪えられません。行動時間も短くてすむので、大変得をした気分です。沢の方も楽しみです。

自然の摂理として、崩れてはならないところには崩れないような植物を生育させて来たのだろうと思います。それを人間が勝手に変えてしまったツケが人間自身に回って来ているのでしょう。人間にとっては重大事ですが、地球全体にとってそれがどれほど深刻なものであるのか、私には分からない、というのが正直なところです。
by 伊閣蝶 (2012-10-08 23:02) 

のら人

先ず、錫杖ガ岳と見た時「注文の多い料理店?左方カンテ?かな、と思いました。 ^^;  三重の錫杖ガ岳も素晴らしいですね。 ^^
針葉樹(杉・檜)の植林はどうしても根が浅いので保水能力が大雨が降ると足りなくなりますね。そしてそれが人災へと・・・。難しい問題ですね。
by のら人 (2012-10-09 08:25) 

伊閣蝶

のら人さん、こんばんは。
仰る通り、普通はそちらの「錫杖岳」を思い起こされることと思います。
左方カンテ、いいルートでした。核心はやっぱりA0になってしまいましたが(^^;
三重県の錫杖ガ岳は、その意味では皆さんに楽しんで頂ける山だと思います。
三重県は、南の方を中心に良質の杉・檜材を輩出して来た土地柄ですから、針葉樹の植林は古くから盛んでした。
もちろん盛んだった当時は、山の手入れもきちんとなされていましたから、山が荒れたり山崩れが起きることもなかったはずですが、外材に押されて衰退していくにつれ、このような状況に立ち至ったのでしょう。そう考えると、本当にやりきれない想いです。
by 伊閣蝶 (2012-10-09 22:34) 

Cecilia

500記事目だったのですね。おめでとうございます!
絶好の登山日和だったようで何よりです。山のタイプが似ているわけではないと思うのですがお写真から故郷の山を思い出しました。
お弁当はおにぎりなどを用意して行かれたのでしょうか?それとも温泉でお食事でしょうか?

そういえばこの時期山で”芋煮会”をしたことを思い出しました。
by Cecilia (2012-10-11 21:34) 

伊閣蝶

Ceciliaさん、こんばんは。
お祝いのコメント、誠にありがとうございました。500記事まで続けてこられたのも、皆様の温かなご支援があればこそのことと、感謝の想いを新たに致しております。
どうぞ、今後ともよろしくお願い申し上げます。
Ceciliaさんの故郷の山もとっても魅力に溢れていますね。
私も、いくつかの山に登りましたが、どれも大変印象に残っています。
今回は昼過ぎまでに降りてきましたので、朝飯をしっかり食べたこともあり、山中では絶食でした。
温泉に入ってから、非常食として持参したバナナとヴィダインゼリーを食べたところです。

芋煮会、私も何度もやりました。この時期になると私も思いだします。

by 伊閣蝶 (2012-10-11 22:20) 

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