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入笠山のご来光 [山登り]

記録的な暑さが続いていましたが、ようやく少し治まってきたようです。

7月21日と22日の土日、以前の職場で仕事上の付き合いのあった金融関係に勤務する友人Yさんからの「山に連れて行ってください」とのオファーを受ける形で、久しぶりに、南アルプス前衛の入笠山に登ってきました。

Yさんは、山登りの経験は浅いものの、若い頃は自転車のレーサーとして活躍しておりました。
しかし、就職後の都市銀行大合併劇以降は超多忙となり、運動からは遠ざかることになります。

それでも、7年ほど前に西岳と入笠山に案内したことがあり、あのときYさんはかなりつらい思いをしたのにもかかわらず、その折の感動が忘れられず、是非ともまた登ってみたいとのこと。

お互いにバタバタしていたこともあり、ようやくそれが叶ったというわけです。
Yさんの元部下であり若い友人でもあるKさんも参加することになり、男三人のにぎやかな山登りとなりました。

せっかくなので、マナスル山荘本館に宿泊することとし、2000円飲み放題付きで予約。
学校の夏休みが始まったばかりの週末ではありましたが、6月中に予約を入れることができました。

入笠山だけではもったいないので、釜無山にも登ってみませんか、と提案すると、是非!との回答。
私自身、10年以上前に登ったきりなので、それではそれも予定に入れましょう、ということになりました。

21日、山行きとしてはかなり遅めの8時半頃、国立府中インターから中央道に乗りましたが、思っていたほどのひどい渋滞もなく、11時前には大阿原湿原近くの林道に乗り入れることができました。
この時期、沢入から先の車の乗り入れは原則禁止なのですが、マナスル山荘などに宿泊する客は例外的に通してくれます。助かりました。

林道をしばらく走って、空き地に車を止めて身支度をします。
林道工事がかなり進んでいて、釜無山への登山道はかなり錯綜としているようです。
思い切って林道から山の中に入り、笹薮の薄いところをかき分けながら進みますが、踏み跡はかなり不明瞭になっています。
そのうちにテープなどの目印も消え、踏み跡も判然としなくなりました。
高度計を見てみると、頂上に近くなっていることは確かなのですが、深い藪の中で進むことが躊躇されます。
私一人なら、地図とコンパスを頼りに、強引に薮を漕いで登るところですが、山登りに関してはほとんどビギナーである二人を連れていることから、遺憾ながら引き返すことにしました。
実際、藪の中で足を取られ、脛を倒木で打ち付けたりしていた様子でしたから、これ以上無理をさせるわけにもいきません。

「すみません、予想以上に道が荒廃しているようで、あきらめましょう」というと、何となく安堵した表情を浮かべつつも、「残念ですね。登ってみたかった」などと嬉しいことを云ってくれました。

この辺りのカラマツ林ではサルオガセがたくさん見られますが、お二人にとっては物珍しい光景のようで、どういう生態なのか興味津々。
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これは地衣類で、霧のかかる山中に繁茂し、霧などの空中の水蒸気を吸って生息している、いわゆる寄生植物ではない、食べようと思えば食べられるが決して美味しいものではない(出汁は出るけれども)、みたいなことを断片的に説明しました。

さて、釜無山登山に敗北した我々は、気を取り直して入笠山に登るべく、マナスル山荘本館に向けて車を走らせました。

釜無山方面では、登山者の姿を全く見かけませんでしたが、さすがに桁違いの多さです。
申し訳ないと、頭を下げつつ車を走らせます。

マナスル山荘本館で宿泊手続きを済ませ(もちろん飲み放題付き!)、早速、入笠山に登ります。
ものすごい人出で、さすがに驚かされました。
山ボーイや山ガールそして中高年ハイカーなどが群れを成していて、「登り優先」という山登りにおける一応のルールもものかわ、傍若無人に降りてくる様をみていると、さすがにうんざりしました。

前回は巻道コースを登ったYさん。今回も巻道コースを選びそうだったので、「岩場コースといっても全く大したことはなく、眺めはこちらの方が良いですよ」と説得して、岩場コースで登頂。
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山頂は大賑わいでしたが、八ヶ岳・北アルプス・中央アルプス・南アルプス・富士山などの周囲の山々は全て雲がかかり、これは完全な期待外れとなりました。
しかし、富士見の街中や諏訪湖などの下界の景色は眺められたので、お二人も満足な様子でした。
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山頂でゆっくりと昼食をとって休んだ後、下山にかかります。
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アザミの花にミツバチがとまっていました。

せっかくなので、首切り清水と大阿原湿原まで足を延ばすことにしました。

首切り清水にはこんな表示があります。
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生水を飲むとピロリ菌に感染するリスクがあるので、こうした表示をすることが増えているのでしょう。
冷たくて美味しい水なのに、少し残念な気がします。

入笠山周辺はあれほど混み合っていたのに、大阿原湿原では人影を見ません。
我々三人だけで独占しているような、ちょっと誇らしげな気分で散策しました。

少し時期が外れているせいか、湿原の中ではほとんど花の姿を見ません。
マツムシソウとワタスゲ、時折クルマユリやホタルブクロを見かける程度ですが、湿原の中にシラカバなどが点在する風景はなんとも云えない風情があります。
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これはテイ沢への分岐です。次回はここを通ってみたいものです。
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テイ沢の源頭です。
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大きな岩がありました。
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さて、飲み放題の開始時間は16時とのことなので、それを楽しみにマナスル山荘本館へ向かう足取りも心なしか軽くなります。
到着したその足で、まずは汗を流そうと浴場に向かいました(なんとマナスル山荘本館では風呂に入れるのです)。
先客お一人おられ、我々三人が入ると、狭い浴室はまさにイモ洗い状態。
しかも、洗い場のお湯が出ず、お湯で体を洗おうとすれば浴槽のお湯(浴槽の蛇口からはお湯も水も出ました)を使うしかありません。
私は水でも平気なので、(冷たい水ではありましたが)洗い場で体と頭を洗いました。
浴槽は三人入ればいっぱい。なんだか若い頃に入居していた社員寮の風呂を思い出します。
それでも、山小屋で風呂に入れるのは贅沢の極みです。ありがたいことだと感謝してしまいました。

飲み放題メニューは、ビール(プレモル!)・清酒・ワイン・焼酎・ウィスキーなど豪華絢爛です。
ロビーには、これを楽しみにしていたと思しき宿泊客が集まり、所々で宴会が始まっています。
我々も楽しく飲み始めましたが、18時からの夕食までは抑え気味にしようね、などとできもしない取り決めをしつつ、やはり次から次へと摂取。
何といってもプレモルのうまさが最高で、これで2000円とは信じられない限りですね。

夕食は、分厚い牛肉を焙烙で焼いたものをメインに、これまた充実しており、途中から飲み物をワインに代えて、たっぷりと楽しみました。

飲み放題は20時で終了。
そんなわけで、終了間際に行き掛けの駄賃とばかりに、たっぷりお酒をコップに注いで部屋に戻って余韻に浸ります。

何となく星が見たくなり、お酒を飲み終えたのをしおに、星を見に外に出ました。
上弦の月がまばゆいばかりで、そのすぐ下には木星が輝いています。
そこから右に目を転ずると土星がありました。
月明かりのせいか、星の見え方はあまりよくありませんでしたが、北斗七星などは明確にわかります。
ほかの星座を特定できなかったのは、月明かりのせいばかりではなく、きっと飲みすぎて思考力が虫並みになっていたせいでしょう(虫に失礼かな)。

翌朝、4時に起床。
今回の山行のもう一つの目的、入笠山からのご来光を見に出かけることにします。
二人を起こして、手早く支度をし、登り始めます。
酒が残っているせいでしょうか、足元がふらつく中、頑張って山頂を目指します。

日の出の直前に到着。私たちのほかには親子連れの三名の方だけがおられました。

日の出前の山頂は静寂そのもの。
下界は雲海に包まれ、昨日見えなかった周辺の山々も雲海の上に聳えています。
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赤岳と権現岳の間が黄金色に輝き始めました。
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ご来光です。
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入笠山の山頂も陽の光に輝き始めました。
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周囲の山々も光を受けています。
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たっぷりと堪能した後、巻道を使って下山。
木々のあいだに朝の光が差し込んでいます。
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山荘に戻って、朝食の時間まで横になりました。

朝食も非常に豪華で、契約農家からの新鮮な卵を使った卵かけごはんは絶品。
また、パンも山荘で焼いているもので、これまた絶品!
コーヒー・牛乳・リンゴジュースも用意されていて、中途半端なホテルの朝食など軽く一発KO!という感じです。

昨日の夕食といいこの朝食といい、さらに風呂にまで入れて、一泊二食付き9200円は、ここが山小屋であることを鑑みて正に破格だと思います。
食休みをしてから入笠山湿原まで足を延ばしました。
規模的には大阿原湿原に遠く及びませんが、最盛期には花もたくさん見られ、人気のスポットです。

帰路、道の駅「蔦木宿」にある蔦の湯に浸かって疲れを癒し、ソフトクリームを食べ、野菜などを購入し、七賢酒造に向かいました。
ここで各々お酒を購入し、ガストで昼食を取った後、中央道で帰りました。
途中、事故が二件もあり、残念ながら渋滞に巻き込まれましが、それでも17時くらいには帰り着くことができ、一安心。
というのも、そのあと中央道ではさらに事故が頻発し、夜遅くまで厳しい渋滞となったようですから。

いろいろと予想外のこともあった今回の山行ですが、お二人はそれなりに満足してくれたようで、今度は是非ともあのビーフシチューを食べたい!と、再来を誓っています。
私としても、こうして地元の山のファンになってくれるのはありがたい限りですから、その折にはお付き合いをしようと考えております。

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夏炉冬扇

ご来光★★★
南無阿弥陀仏
山の水でピロル菌ですか…
by 夏炉冬扇 (2018-07-27 21:32) 

tochimochi

旧交を温められて良かったですね。
釜無山は残念でしたが、入笠山には2度も登られたのですね。
もう夏の花は終わり、マツムシソウの季節ですか、
山の夏は早いです。
展望はいまいちだったようですが、ご来光は素晴らしい晴天で感動も大きかったでしょう。
マナスル山荘も山小屋とは思えない充実ぶりですね。
お友達も満足の山行だったことでしょう。
by tochimochi (2018-07-28 10:16) 

伊閣蝶

夏炉冬扇さん、こんにちは。
ご来光、思わず拝んでしまいました。
清水でピロリ菌感染が疑われたのは最近のことのように思います。
by 伊閣蝶 (2018-07-29 11:02) 

伊閣蝶

tochimochiさん、こんにちは。
前から受けていたオファーにやっとこたえられたところです。
釜無山は申し訳なかったのですが、ご来光に立ち会ってもらったのは良かったなと思います。
入笠山の花は、少し季節感がバラバラになるようで、もうしばらくしたら、様々な花が観られるようになるかもしれません。
ただ、何となく花の種類が減ったように感じました。
マナスル山荘のサービスは特筆ものです。
力強くお勧めです。

by 伊閣蝶 (2018-07-29 11:07) 

のら人

安い!しかし内容が素晴らしいですね!^^
2000円飲み放題も安いですね!プレモルもありがたや!
ここの湿原の雰囲気も良いですね。
是非一度行きたくなりました。
by のら人 (2018-07-30 11:51) 

伊閣蝶

のら人さん、こんにちは。
私がこの小屋に泊まったのは小学生のときでしたが、小屋自体の内装などはさほど変わり映えはしないものの、サービスはけた違いです。
雰囲気も大変よくリーズナブルで、かつ内容も充実!
是非とも一度お越しください。
by 伊閣蝶 (2018-07-31 12:29) 

Jetstream

いい山小屋ですね。車で横付けでき、風呂付、2千円で飲み放題とは天国です。!(^^)! メモしておきます。
翌朝のご来光で酔いもさめたでしょうね。(笑)
by Jetstream (2018-07-31 23:37) 

伊閣蝶

Jetstreamさん、こんにちは。
マナスル山荘本館は出色の山小屋だと思います。
よろしければ是非とも一度ご訪問ください。
翌朝、二日酔いでの急登は地獄でしたが、さすがにご来光は最高の薬になりました。

by 伊閣蝶 (2018-08-01 12:31) 

Ujiki.oO

So-netブログ在籍中はお世話になりました。
So-netプロバイダーの解約によって、7月末にSo-netブログは削除されました。
Nice!を戴いたことを感謝して、
「 So-netブログ 転出 Movabletype 」の3ワードで Google検索しますと、わたしの fc2 や WP の記事がトップページに表示され、So-netプロバイダーをキャンセルする前に So-netブログを転出させる方法を解説しております。
色々とありがとうございました。
by Ujiki.oO (2018-08-09 22:23) 

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